2 住戸の賃貸長屋の計画。
建主からは、1戸あたりの面積効率が良く、ワンルームの倉庫のような空間を求められた。
面積効率と、日照の検討を重ねた結果、建物トータルとしての階段の数が 1 つになる重層長屋の構成としつつも、日照を1 階住戸にも取り入れるために、2 住戸を分ける「界床」は南側は高く、北側は 2 階住戸への 階段でのアクセスを容易にするために低く設定し、中央にはそれら 2 つのレベルの中間の、3 つ壇が連なるような構成を考えた。
1 階と 2 階の機能 はそれぞれの高さに呼応し点対称に反転しており、限られた高さの中で、2 住戸それぞれに空間の豊かさと奥行き、日照の確保をもたらしている。各階とも、かつての町家にみられた「通り土間」のように玄関・納戸・台所・洗面・ トイレ・浴室が建物奥まで貫いている。
2 軒長屋の新しいありかたを考えた。
2022年竣工予定。
所在:東京
用途:長屋
種別:新築
Location: Tokyo, Japan
Sectors:Multi-level apartment
Status:In progress