中央通り沿いに建つビルの1・2階の健診施設。単に「受診する」だけではなく、能動的に自分を再発見できるための場を作りたい、と考えた。 窓際のスペースを最大限生かし、そこにロビー、ラウンジ、ライブラリーを配し、コア側、壁側に診察室を配した。ライブラリーには、山口博之氏のブックディレクションによる「何のために」「どうやって」健康になるのかをテーマにした本がならび、施設内のどこでも読むことができる。長細い平面の施設内を、35mのまっすぐな軸線が貫き、間接照明によって、ゆるやかに診察動線が導かれる。視線が通るこの軸線の配置は、オペレーションの効率性も考えられている。 1階にはスタジオが併設され(KRD studio)、中央通りからは、1階の様々な活動や、2階のライブラリーの様子も垣間見え、ビルのファサードの佇まいの一部を形成しており、今までにない、社会と健診施設との関係性も生み出せたのではないかと考えている。
所在:東京 日本橋
用途:診療所
種別:内装
面積:約450㎡
設計:斎藤裕美+平山真 / SHIP ARCHITECTS
協力:知念里奈 / まる・ち
グラフィックデザイン:岡本健・紺野達也 / 岡本健デザイン事務所
ブックディレクション:山口博之 / good and son
設備:株式会社 設備計画
照明:EOS plus
施工:株式会社 アズ
家具:E&Y
撮影:矢野紀行
施主:医療法人社団 大地の会
Link:https://www.krd-nihombashi.com
竣工:2018年
Location: Nihombashi, Tokyo
Sectors:Clinic
Service:Interior design
Area:450㎡
Service engineer:Setsubi keikaku
Architect:Yumi Saito + Shin Hirayama / SHIP Architects
Collaboration:Rina Chinen / MARU・CHI
Graphic Design : Ken Okamoto ・Tatsuya Konno / okamotoken
Book direction :山口博之 / good and son
Lighting design:EOS plus
Contractor:Azu
Furniture:E&Y
Photo:Toshiyuki Yano
Client:Daichi no kai
Link:https://www.krd-nihombashi.com
Date:2018